あなたはなぜその国へ? ~ニューヨーク編~

海外移住をした女性たちへインタビュー。今回はアメリカ ニューヨークでケータリング会社を立ち上げた伊澤実佐子さん。女性ファッション誌の編集から、飲食業界へと異色の転身を果たした伊澤さんにニューヨークでのビジネス事情と魅力を伺いました。
◆Profile◆
伊澤実佐子(@0213misako @shikinyc)/sikinyc ファウンダー兼オーナー/40代
移住地:アメリカ/4年

Q1:その国に移ろうと決めたきっかけは?
「もともとグリーンカードを持っていたこと。NYのもつエネルギーやスピード感が好きだったこと。自分の考えるビジネスがここなら成功するであろうという(謎の)確信があったこと。」

Q2:移住後、どんな仕事をどのようにしている?
「ケータリング会社『shiki NYC』(@shikinyc)を設立し、運営中。」

Q3:『shiki NYC』設立の経緯は?
「新卒で世界文化社にて、編集として雑誌作りに関わる(Miss*廃刊、ビギン、家庭画報など)。その後、集英社の契約エディターになりマリソルを手がける。後、マレーシア、シンガポール生活を経て帰国。マリソル、エクラなど女性誌を中心にフリーエディターとして活動。しかしファッションを仕事とすることへの興味が薄れたのと、ゆくゆくは会社を設立したいという目標があったので、やめて渡米。
NYはヘルシー志向の人が多くて『日本の食生活』にとても興味があるのに、なぜか日本人発信のケータリング会社がなかった(個人でやられていたり、日系レストランがやっていたりはするのですが、それなりの規模で行なっている会社がなかった)ので、ビジネスとしてこれは当たるだろう!と思って設立。」
Q4:移住の決め手となった一番の動機は?
「40歳になることが大きな決め手。理想として、55歳までにセミリタイアしたいと考えると、40歳にははじめないと間に合わないと思っていたので。」

Q5:実際移住してから見出した、その国の魅力・画期的なサービスとは?
「スタートアップや起業家をサポートするメンタリティ、システムが日本より進んでいる。」

Q6:具体的には?
「飲食業界で言えば、なかなか日本で定着しないシェアキッチンが沢山あるので、スタートアップでも高い家賃を払わず、またリスクを分散して、ビジネスを始められるといったシステムです。そのほかWeworkなどシェアオフィスも当たり前。
メンタリティの面においては、人材募集をしても『安定』を求める人ももちろんいるが、ビジネスが成長する過程を体験したいからとあえてスタートアップを志望する人も多い。周りにも大手銀行や会社を辞めてスタートアップを始める友人が多いので特別なことに感じない。」

Q7:起業で苦労した点は?
「人材の確保。」
Q8:異なる文化で育った従業員をマネジメントするなかで、大切にしていることは?

「あまり異文化を意識はしていないのですが、空気を読むことをよしとする文化ではないので、言葉にしないと伝わらない。して欲しいこと、して欲しくないこと、全てはっきりと言葉にして伝える。褒めることも忘れない。また「時間に正確であること」への意識が低いのは確かなので、「なぜ正確でなくてはいけないのか」を具体例を挙げて叩き込む。」

Q9:もしも自由に違う国・都市へ移ることができるとしたら、どこを選ぶ?
「ロサンゼルス。NYと同じく、ファッション業界や他業界の撮影が沢山行われている土地なので、今の業務形態をそっくりそのまま持っていくことができると確信しているので。」

Q10:その国で働くのに必要な心構えと、身につけたいスキルは?
「英語ももちろん必要ですが、それよりも幅広い視野、タフネス、異文化に馴染む適応力、明るさが一番大切だと思う。」

Q11:その国で、日本人の強みを活かしたおすすめの職業はある?
「個人によると思います! 日本人の強みよりも、個人の能力次第。」

Q12:あなたは10年後どこで何をしていると思う?
「サンフランシスコかLAで、新しいビジネス。」
Q13:海外に移住したい、海外で働きたい人に向けて一言声をかけるとしたら?
「日本でできるだけお金を貯めて!資金不足のため自分のやりたいこととは全く関係のないアルバイトをしなくてはならず、その仕事に追われ、本来の目的をなかなか達成できないということを避けるため。そして何事も用意周到に!日本でできること(資金作り、リサーチ、ビザ関係)はできるだけやっておくことをお勧めしたい。」

Q14:世界各地に暮らすフリーランス女性が集まり、リモートワークで成り立つLanderの働き方やチームつくりについてどう思う?
「配偶者の転勤に伴って移動してもキャリアを続けられたり、子供の事情で会社勤めを断念しても仕事は手放さなくてよかったり、良いと思います。」

Q15:あなたのモットー(座右の銘のようなもの)は?
「粘る!」

《編集後記》
NYのエネルギー・スピード感が好きという伊澤さん。お会いしたことはないですが、メールからエネルギー・スピード感を感じていました!外国で、しかも異業種で起業するというパワフルさには脱帽です。最近の私のキーワードでもある『行動する』こと、やっぱり大切ですね。(by Sakiko from Tokyo)

lander laboはクリエイティブカンパニーLanderが運営しています。
lander laboに関する各種お問い合わせはLanderのHPのCONTACTフォームからご連絡ください。

lander labo

リモートワーク × 女性 × セカイ 世界各国で暮らしたり旅しながら映画や広告の第一線で活躍できるのはなぜ⁉️ 女性たちが世界中からリモートワークで働くクリエイティブカンパニーLander Incの働き方を紐解くことで今を生きる女性へ自分らしくあるヒントを届けるコミュニティ型メディアです。

0コメント

  • 1000 / 1000