自由に生きる働き方のヒント #6

働き方の未来を読む。対価を払ってでも『経験したい』時代がくるかも!?

女性がもっと自由に、自分らしく生きながら働けるようになるには?というテーマでヒントを探す本企画。
今回はLander代表 Mutsumi(@mutsumilee)が働き方の未来を読んでみます。

先日、編集者の箕輪厚介さんがTwitterで人材を募集していた時につぶやた一言が印象的でした。「(省略)未経験なんですけどやりたいですってメッセが大量だ。当たり前だけど未経験は経験者よりは弱い(省略)とにかく明日から経験を積もう」。更に、今は未経験者を採っている余裕はないというコメントもありました。私はこのコメントが腑に落ちました。

基本的にフリーランスで仕事を請け負う場合は、殆どがプロジェクト制であり、自分の専門性を提供することで対価を受け取れます。しかし、独立したい、フリーランスになりたいということ自体が目的となってしまい、自分のどんな専門性を提供できるかをしっかり見つめないままの人も多いように感じます。

フリーランスで仕事をする場合、その仕事によって自分が経験することより、相手に提供することのほうが大きくなければ取引として成立しません。ここが(日本式の)会社員として働く場合との大きな違いだと思います。会社に入れば未経験のことも覚えながら成長する機会がありますが、フリーランスの仕事ではゼロに近いところから経験を積むような場面はほとんどないと思いますし、経験を求めて応募した場合確実に断られると思います。フリーランスの仕事で経験の機会を得た人はとても幸運です。

このように『経験を積める』という意味では今現在の会社員制度にもメリットがあると思います。一方でドイツの就職事情をインタビューした記事にもあったように、新卒採用のない国ではまずインターンとし経験を積みます。多くの場合は無給か、ほんの少しの経費が支給される程度ですが、経験を積ませてもらうという機会を得ます。アメリカでも専門性が高く人気の職業になるほどその傾向が強くあります。無給のインターンですら倍率が高く入れないという状況は多々あります。

フリーランスやリモートワークなど、専門性の高いプロジェクト性の仕事が増えていくということは、今後「対価を払ってでもやりたい仕事の経験を積む」という逆転の状況が生まれてくるかもしれません。経験の貴重さや、専門性(自分の価値)の提供という視点を持つかどうかは、今後の働き方に大きな影響を与えそうです。

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